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お酒に強い・弱いって何で決まるの?

みなさんこんばんは!テストが迫ってきて、単位が心配なパスカルです…!!

 

今日は成人の日🎉ですね!㊗️成人🎊!!

 

さて、成人といえばお酒!!!

私を含め、やっぱりそう思う方も多いのではないでしょうか。

(私はまだ成人していないので、飲んだことはないのですが)お酒の強い人・弱い人って必ずいますよねー。

 

今回は、「お酒の強い・弱いって何で決まるのか」について考えていきます。

 

これは、お酒を飲む人はもちろん、これからお酒を飲む人にも大事になってくるので、自分や相手のために、最後までしっかり読んでくださいね!!

 

ではいきましょう!

 

そもそも体内に入ったアルコールは、次のように分解されます。

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アルコールが分解される流れ

これを見て分かると思いますが、アルコール脱水酵素アルデヒド脱水酵素の活性が強いか弱いかで、お酒の強い・弱いが決まってきます。

 

日本人は、お酒が強い人弱い人飲めない人の3種類に分けられます。

 

一般的にお酒が強い人は、どちらの酵素の活性も強い人です。

すぐにアルコールが酢酸に分解されるため、酔うことも、気持ち悪くなることもない人ですね。

 

お酒が弱い人は、アルコール脱水酵素の活性が弱い、もしくは欠けているため、少量のお酒で酔ってしまいます。しかし、いずれ分解されるため、アルデヒドになります。

アルデヒド活性酵素の活性が強い人は、気持ち悪くなることがありませんが、弱い人は、二日酔いが酷い人ですね。

 

お酒が飲めない人は、アルコール脱水酵素の活性が強く、アルデヒド脱水酵素の活性が弱い人です。これはもう最悪ですね。

お酒を飲むと、すぐに気持ち悪くなり、そのまま気持ち悪い状態が続いてしまいます。

 

酵素の活性は、遺伝で決まるため、お酒の強い・弱いは両親に関係していることが多いです。

ちなみに白人と日本人では、日本人の方が圧倒的に、お酒に弱い・飲めない人の方が多いです。

国税庁のホームページ(※)によると、日本人では44%、白人では0%だそうです。

 

 

ここでもう少し詳しく見ていきます。

 

お酒が弱い人の中には、「訓練したらお酒が飲めるようになった」という人がいますよね。

 

訓練したらお酒に強くなるの?

 

結果から言うとそうではないと考えられます。

 

遺伝的な問題であるからです。

これはもうどうしようもありません。

強くなったと感じる人は、お酒に慣れたと感じているだけです。肝臓が強くなったわけではないんです。

 

飲酒はがんの原因になり、さらにアルコールには発がん性があります。

お酒に強いからといって飲み過ぎてしまうと、肝臓に負担をかけてしまったり、アルコール依存症になってしまったりする可能性もあります。

 

 

これからの時期、お酒を飲む機会が多くなると思いますが、お酒の強い・弱いのどちらにせよ、飲み過ぎには注意です!!

また、無理に飲ませてもいけませんよ!

 

 

気をつけながら、お酒を楽しみましょう!

 

参考文献

国税庁「あなたはお酒が強い人?弱い人?」

https://www.nta.go.jp/about/organization/tokyo/sake/seminar/h22/221203.htm