パスプロ研究室-Laboratory of PASS-project-(仮)

名市大総合生命理学部の日常がここにある。

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カーネーションってどんな花?

みなさんこんにちは!

ipadを手に入れてオンライン授業が様になってきたパスカルです!! 

 

さて、みなさん昨日は母の日でした!

 

一年に一回お母さんに感謝を伝える日です💐

そして、母の日に渡すものと言えば!

そう!カーネーションです!!

 

ということで今回は、カーネーションってどんな花なのかを科学的な視点から見ていきましょう!!

 

カーネーション

 

カーネーションに限らず、植物は咲いた花が受粉するとエチレンという物質を作ります。

 

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はい、お馴染みのこちらですね。

エチレンは、植物の成熟・老化に加え、多くの花木のしおれ・落花に関与しています。

 

つまり、種子の成熟の促進のためにエチレンを作っているのに、自分で自分の花をしおれさせてしまうのです…。

 

そしてここが重要なのですが、植物によってエチレンに対する感受性が異なります

 

まとめてみると…

  • エチレンに対する感受性が非常に高い花木

   カーネーションデルフィニウムスイートピー

  • エチレンに対する感受性が比較的高い花木

   トルコギキョウアルストロメリアキンギョソウ

  • エチレンに対する感受性が低い花木

   キク、グラジオラス、ユリ(オリエンタルハイブリッド)

という感じですね。

 

みなさんお気づきになりました?そう!カーネーションはエチレンに対する感受性がとても高いんです。また、カーネーションは老化に伴って、エチレンの生成量が増加します。

そのため、花もちは6~7日と言われています。

 

しかし!!!

最近では、花もちのいいカーネーションが販売されています。

いわゆる品種改良ってやつですね。

 

もちろん、切り方や管理方法によっても花もちはよくなります。

エチレンは、たばこや線香、排気ガスなんかでも発生していますので、花を置く場所は大事ですね。

 

せっかくお母さんへの感謝の気持ちがこもった花です。

長い間咲いていてほしい!!

 

まだ間に合います。保存方法の見直しをしてみてください!

 今回はここまで!

 

参考サイト

農研機構「花きの老化のメカニズム」(最終閲覧日5月11日)https://www.naro.affrc.go.jp/training/files/6-1b.pdf