アルコール消毒が効果的なのはなぜ?
みなさんこんにちは!パスカルです!
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ちなみに本日新入生の方に向けて、動画を投稿しました!↓
みなさんが抱いているであろう、様々な疑問にお答えしています!ぜひ、ご覧下さい!!
さて話題は変わりますが、やっぱり世間はコロナウイルスが流行中ですよね…。
ということで今回は、なぜアルコール消毒がウイルス対策に効果的なのかを見ていきましょう!!
ちなみに今回の話を進める上で、私が以前書いた記事を読んでからこちらを読んで頂くと、理解しやすいと思います。
ncu-passproject.hatenablog.com
手指の消毒に適した消毒剤って?
消毒剤の種類
一口に消毒剤といってもいろいろあります。
よく使われているのは、エタノールやイソプロパノールでしょうか。
クレゾール石ケン液というのも聞いたことがあるかもしれません。
ここで疑問に思うわけです。
なぜ手の消毒において、一般的にエタノール成分のある消毒液が使われるの?
これには、消毒剤とそれが使われるものの適正が関係しています。
そもそも消毒剤には、化学的に10種類に分類されます。
エタノールやイソプロパノールはアルコール系、クレゾール石ケン液はフェノール系という感じです。高校化学を履修している人は、分かると思います。
そして、それぞれに適した用途があるんです。
これについては、下記のサイトを閲覧していただくと分かりやすいと思います。
健栄製薬「消毒剤の選び方」(最終閲覧日2020年3月20日)
https://www.kenei-pharm.com/medical/countermeasure/base/05.php
これを見て頂くと、アルコール類である、エタノールとイソプロパノールは手指の消毒に適していると分かります。
さてここで疑問に戻ります。
なぜエタノールがいいんでしょうか?
イソプロパノールよりエタノール成分のある消毒液が推奨される理由
イソプロパノールとエタノールを比較すると…
イソプロパノールの方がエタノールの約2倍毒性が強いんです!
じゃあイソプロパノールつかえばいいじゃん!と思うかもしれませんが、イソプロパノールは強い脱脂作用を示します。
したがって、手荒れが生じやすくなるんです。
また、親水性ウイルス(ノロウイルス、アデノウイルスなど)に対する効果はエタノールに比べて劣っています。
これらの理由から、エタノール成分のある消毒液が推奨されているんですね!
エタノールの殺菌効果
エタノールの殺菌効果は40%辺りから急激に表れ、70%で最大の効果を示します。
40%以下であっても作用時間を延長すれば殺菌することができるそうです(30%で30分くらい、20%で数時間)が、なかなかずっと消毒し続けるって難しいですよね…。
70%より高濃度では常温の効果は中高濃度の場合と変わりありませんが、0℃以下ではエタノールの疎水基同士の結合により、細菌に対して作用しにくくなります。
しかし、80%前後のエタノール消毒液が多くみられますよね。
これは、ウイルスに対する効力が一番見られるのが80%前後だからです!
ウイルスの種類
次にウイルスの種類について理解しておきましょう。
ウイルスにはエンベロープウイルスとノンエンベロープウイルスがあります。
エンベロープウイルスは、カプシドの周りにエンベロープという脂質性の膜を持っているウイルスです。
代表的なウイルスとしては、インフルエンザウイルスやエイズウイルス、ヘルペスウイルスに加え、新型コロナウイルスが挙げられます。
ノンエンベロープウイルスは名前の通り、エンベロープを持たないウイルスです。
代表的なウイルスとしては、ノロウイルスやロタウイルスが挙げられます。
アルコール消毒剤が効くのは?
結論から言うと、エンベロープウイルスに効きます!
つまり、インフルエンザ対策に比べてノロウイルス対策に効果的ではありません!!
これが新型コロナウイルス対策にアルコール消毒を推奨する理由なんですね。
え、じゃあノンエンベロープウイルスってどうすればいいの...?と思いますよね?心配しないでください。もちろん、対策方法はあります!!
順を追って説明していきますよ~。
エンベロープウイルスの場合
エンベロープウイルスにアルコール消毒が効果的な理由...
それは、アルコールがエンベロープを破壊するからです。
なぜ?と思うかもしれませんが、その詳細は現在も明らかになっていないそうです...。
ノンエンベロープウイルスの場合
次亜塩素酸ナトリウムを吹きかけたり、加熱したりすることが効果的だと厚生労働省は答えています。
次亜塩素酸は、分子が小さく強力な酸化力があります。
そのため、エンベロープはもちろんカプシドも透過し、核酸を直接酸化することで、除菌することができるんです。
最近では、次亜塩素酸を含む消毒液や、弱酸性の消毒液が多く発売されていますよ!
ただやはり、次亜塩素酸を含まない消毒液に比べて、手荒れはしやすいため気を付けてください!!
まとめ
今回は、アルコール消毒について見てきました。
これを知るだけで、ウイルスへの対策方法が分かってきますよね!
ただ、最近では消毒液が店頭で発売されておらず、似たような名前の成分名が入っている製品を間違えて使ってしまう方もいるそうです。
こんなときだからこそ、正しい知識が必要になってきます。
怖がらずに、コロナウイルスと戦っていきましょう!