パスプロ研究室-Laboratory of PASS-project-(仮)

名市大総合生命理学部の日常がここにある。

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日常を科学する 第4回〜雨の香りがする〜

皆さん、こんにちは!卑弥呼です!
2020年が始まり1週間が経ってしまいました。2020年もあと51週と2日になりました。1年ってあっという間ですね()

今日は1月7日ということで七草粥を食べたよという方も多いのでは無いでしょうか?ちなみに、今日のお昼は七草粥とは真逆のチキン竜田丼でした!
大学の生協食堂ってメニューが変わらないのがネックですよね〜あんまり、大きな声で言えないけど、、、


さて、2020年最初の「日常を科学する」は「雨の香り」についてです。
今日の名古屋の天気が雨だったのでこのテーマにしました。

皆さんも雨の日に外出して「雨の匂い」を感じたことがあると思います。あのなんとも言えない、独特な香り。
なぜ、雨の日には独特な香りがするのでしょうか?

実はあの香り、雨が出している匂いでは無いんです!?

「雨の香り」は1964年にオーストラリアの科学者イザベル・ジョイ・ベアーさんとR.G.トーマスさんによりその成分が解明されており、「ペトリコール」という名前が付けられました。
2人の定義では「長い間日照りが続いた後の最初の雨に伴う独特の香り」というふうになっています。
このペトリコールは、ある植物から生じた「油」が晴れの日に地面の砂や石に付着し、その「油」が雨に溶けて気化することにより匂いを発します。
この「油」は植物の発芽抑制や初期の成長抑制の働きを持っています。
このほかにも土壌中の細菌が発するゲオスミンや雷により発生するオゾンも雨の匂いの元になります。
ゲオスミンはコイやナマズのような淡水魚が生息する池や湖で嗅ぐことのできるあの泥臭い香りの素です。
人間の嗅覚はこのゲオスミンに対して敏感です。ごく少量でも匂いを察知できるようです。

また、人間の嗅覚は湿度が上がることで敏感になるとも言われています。
そのため、普段は感じにくい匂いを感じることができるようになるようです。

雨の匂いも生物の営みの一つなのですね。


ということで、今回は「雨の匂い」について科学してきました。
なんだか雨の日が楽しくなるような気がします。
今日はここまで。